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デザイン講義6
よぅし引き続き色について。
- 谷崎潤一郎の「陰影礼賛」はいい。
- 日本の色:赤(舞妓)、白、黒、からし色、抹茶色、紫(冠位十二階・高貴な色)もいい、紺もいい(藍染め)。日本の伝統色の本を買えばよくわかる。
- 藍は農作業では虫除けの効果。海外ではへび除け
- アジア
・インド:極彩(派手)、神様の色
・タイ:辛い色と似ている(暖色系の暗い色)、オレンジ、赤、茶色
・中国
:陰陽五行の色。赤青黄白黒。 - 男性的、女性的=寒色、暖色(明度低い(暗い)、明度高い(パステル調))
- 中性的な色:緑と紫(黄)(暖色でも寒色でもない色)。緑と紫は温度を感じさせない。だから、四季がない国には緑、紫が使える。
- 明度は時間を表す。明度高い=未来、明度低い=過去。
- 男性に茶色を使うと暖色だからばしっとこない。
- 冬は色がない。春はカラフル。春は寒→暖になるから暖色を入れる。ほわっとした暖かさ。霧がかかった。明度の高いパステル調のカラフルな色がイメージしやすい。春と言えばもう桜。だからピンクを入れる。緑が出てくる季節、新芽の色(黄緑)
- 夏は彩度が高い
- 季節
・秋:紅葉の色。明度の低い暖色。赤であればレンガ色、黄ならからし色、柿色など、モスグリーン、赤紫の暗い色も
・冬:寒いから寒色。白、黒、グレーのモノトーン。クリア、空気が澄んでいる。濁った感じは出さない方がいい。 - 季節感を表すには自然の色を観察するのが一番。
- 年代別
・幼児:明度が高い色。パステル。柔らかい、弱い、かわいらしい。ベビー用品の売り場に行けばわかる。
・小学生:ビビッド。彩度の高い、鮮やかな色。戦隊ものをイメージするといい。小学生は黄色をすごく好むらしい(ピカチュウなど)。グレーが入ったりダークな色は使わない方がいい。
・中学生:小学生みたいなわかりやすさよりも、複雑さを出す色を選ぶ。黄緑(成長ホルモンを出す)や青緑のような間の色。原色でもさわやか。複雑さを出すために明度の低い色を1色混ぜるなど。 - センスのある色使いにしたかったら(複雑にしたかったら)、明度・色相・彩度の違うものを1色入れてあげる。
- 30代はライフスタイルが様々になってくるから複雑さを入れてあげる。
- 日本は自然とともに死んでいく。輪廻転生。ヨーロッパは神に向けてという気持ちが強いから年老いても鮮やか。自然が影響する。アメリカは自然に負けてはいけない(ハリケーンなど)→自然よりもエネルギッシュに自己主張しないと→老いても鮮やかな色
- 甘さと辛さ
・甘い:暖色系の明度の高い色
・辛い:1.暖色系の茶色(彩度の高い色) 2.黒と茶色(激辛のカレーパッケージやビターなチョコなど) - 日本:ハレ(非日常・イベントなど)とケ(日常)の文化。つまり極彩色(極楽浄土の赤など)とあいまい、中間(渋みのある色。グレーなど)
- 北欧:湖と森が多い。青と緑はすごいバリエーションがある。ittalaっていうガラスのブランドとか。茶色(木)にも親しみがある。
- イギリス:紺・モスグリーン
- アメリカ:成功など、原色を入れるとわかりやすい。
- 引きで見て、街はどんな色をしているのか、どんな印象を与えるのかをとにかく考える。
- うまい人は明度・彩度・色相をバランスよく使いこなせる。
- 南雲さんの「カラーイメージチャート」はおすすめ。
- 色は視覚言語。
- 色の組み合わせは、効果のためにする。1.異質か同質か。2.どんなイメージにしたいか。
- 田中一光(グラフィックデザイナー)は色が得意か形が得意かどちらかのところを、どちらもできる
- 色は異質だけど形は同質っていうバランスが重要
- 基調色(ベースカラー):面積大。全体のイメージを決める。絶対にはずしちゃだめ。
- 強調色(アクセントカラー):面積小。ポイントになる、全体を引きしめる、個性を出す。難色使ってもOK(ベースカラーと5:5になってはだめ)。
- 配合色(アソートカラー):面積中。基調色と強調色を調和させる。それぞれを引き立たせる。基調色と強調色の組み合わせがきついと思ったらこれ。
- 清色と濁色
・明清色:純色+白
・暗清色:純色+黒
・濁色(中間色):純色+灰 - グラデーションの効果
・視覚誘導
・遠近感、立体感
・動き(リズム的な)を生み出す
・質の違う色同士の調和 - 可読性を高めるには、明度差をつける
- 遠近感を出すためには、暖色と寒色を使う
- 明度が高いと大きく見える。若干暖色の方が大きく見える。一番引きしまって見えるのは寒色で明度が低い色。