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中判フィルムのデジタイズ
中判/ブローニーフィルムのデジタル化について再度検証中。
エプソンのGT-X980を使っているんですが、以下が気になるんですね。
カラーネガ :フィルムによって色が転ぶのは本当にフィルムの特性なのか、スキャナの性質なのか。ピントは甘くないのか(スキャンの時点でボケていないか)。
ポジ:フィルム毎に色が大きく転ぶのは、フィルムのせいなのかスキャナのせいなのか。
モノクロネガ:変にコントラストがついた感じになってしまう。
35mmフィルムではNikonのES-2でデジタルデュープしていたので、120フィルムでもやってみようと思い、カムフリックスの以下のアダプターを購入しました。
Camflix フィルムデジタイズアダプター FDA-120M (中判・120フィルム用(標準マクロレンズ))
カムフリックスでの結果は以下の通りです。
カラーネガ :やはりカラーは難しい。エプソンでスキャンした方が綺麗。
ポジ:いい。ただ、エプソンが高解像度に設定できるのに対して、カメラの解像度に依存する。かつ、カメラのマクロで撮影しているので、カメラとレンズの出す絵になる(ポジフィルムを見たままの色ではない)。Leica Q2で撮影しているので、長辺は2,800px程度(49→52, 52→62のステップアップリングを二重で使ってアダプターに付けている)。
モノクロネガ:素晴らしい。ちょっとコントラストが低くトーンが浅いけど、それがいい(Leica M8のモノクロっぽい)。穏やかな階調。ただ、写真によってはエプソンの方がいい具合な場合もある。エプソンでスキャンの方が手軽なので、どちらにするかちょっと悩ましい。
Epson Scan 2のカラーマネジメントをNoneにしてみたんですが、モノクロは色が変になるしピントが甘くなりました。
結論としては、
カラーネガ :Epson GT-X980の方がいい。
ポジ:Epson GT-X980の方がいい。検証したところ、ほぼ忠実に色を再現している。ただフィルムによって色が転ぶので(フジのベルビアは実物以上にマゼンタ寄りに出るなど)、ポジフィルムをライトボックスに置いて、まずは見たままの色に色温度/色かぶりを補正するのがいい。
モノクロネガ:Camflixの方がいい場合が少し多い。ただ手軽さや解像度などの利便性を考えると、Epson GT-X980の方がいい場合もある。