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category: Photograph

フィルムスキャン時のシャープネスについて

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Leica M6 + Kodak Gold 200 / Fujifilm SP-3000

まずは元画像を。ライカのフィルムカメラで撮って、カメラのキタムラでデジタル化をお願いした写真。富士フイルムのスキャナ/SP-3000でオートでスキャンされたデータ。黒はギリギリつぶれていない、適度なコントラストとジギジギしたフィルムらしいシャープネス。

Epson GT-X980 / アンシャープマスク:なし

エプソンのGT-X980でスキャン。アンシャープマスクをなしにするとこれくらいぼやける。ぼやける対策は4点あって、

  1. スキャナのレンズの限界
  2. フィルムを置いた時のたわみやレンズまでの高さ調整の最適化
  3. スキャナのアプリでスキャン時にアンシャープマスクをどれだけかけるか
  4. LightroomやPhotoshopの後処理で、スキャンしたデータにシャープネスをかける

上記を検証中。

Epson GT-X980 / アンシャープマスク:Middle

スキャナでシャープネスをかけるんだったら、Middleが適度かな。

Epson GT-X980 / アンシャープマスク:High

アンシャープマスクをHighにすると、ちょっと強すぎるかも。

Epson GT-X980 / アンシャープマスク:なし / Lightroom Sharpening: 150

最後はスキャン時のアンシャープマスクはなしにし、LightroomでシャープネスをMax(150)に、露出を少し下げ。ニュートラルに鮮明になったけど、ジギジギしたフィルムっぽい感じ(お店でスキャンしてもらうSP-3000やNoritsu Kokiのデータっぽい感じ)ではないかも。

Epson GT-X980 / アンシャープマスク:Middle / Edited on Lightroom 

最後はやっぱりフィルムはフィルムらしいデータにしたいので、スキャナのアンシャープマスクをミドルにかけ、Lightroomで露出とホワイトバランスを1枚目の写真に近づけるように調整。この方向が一番いいかな。

100万円くらいする業務用スキャナである富士フイルムのSP-3000には、家庭用のスキャナは絶対敵わないと思っていたけど、肉薄する形になってよかった。むしろ、キタムラなどのお店でスキャンをノーマルでお願いすると、35mm判フィルムで500円くらいで600万画素(長辺1,800px程度)だけど、自宅でスキャナでやるとA3にも耐えうる2,400万画素、長辺3,300px程度のデータができるので、自宅スキャンめちゃくちゃいい。