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Capture One Pro 12とLightroom CC 2.3の現像の違い
気になっていたCapture Oneをテスト中。
結論としては、Lightroomでいいかな。
被写体やカメラによっても違うと思うんですが、以下のカメラ・レンズで検証。
Camera: Leica M9-P
Lens: Leica Summilux 50mm f1.4 1st
インポートした直後のカラープロファイルを試したくて、Leica M9はLightroomに取り込んで、デフォルトのAdobeカラーだと彩度が高すぎる、色が濃厚すぎる場合があって、Capture Oneの方がいい感じになるならいいかな、と思っていて、結果は上記の通り。
01: Capture One 12 プロファイルはLeica M9 Generic
02: Lightroom CC プロファイルはAdobeカラー
03: Lightroom CC プロファイルは埋め込み
04: Lightroom CC プロファイルは埋め込み/自然な彩度を-25
全て露出のみ調整して、プロファイルを変えています(04のみ彩度をマイナスに)。
01のCapture Oneは、見たままに近いです。他の写真も試したんですが、インポートした時点ですごくニュートラルに見たままを表示します。
02は、これぞLeica M9の色と言えるような、こってりした濃厚な色。M8はカラーネガっぽく、M9はポジフィルムっぽいとよく言われるんですが、M8の彩度が落ち気味の色も好きだったんですが、この色も好きです。
03の埋め込み(Embedded)プロファイルは、少し彩度が落ちて、見たままに近い印象に。
04は、Capture Oneに近づけるために彩度を落としました。が、Capture Oneと一緒にはなりません。
たぶん思想が違っていて、Phase Oneの作るCapture Oneは、インポート時にはニュートラル、あとは現像でご自由に、というスタイル。
一方Adobeの作るLightroomは、インポート時にAdobeの定義するカラーでいい感じにしといたよ、あとは現像でご自由に、というスタイル。そもそもLightroomの埋め込みと言っても、SonyやCanonの新しいカメラのプロファイルなら正しく当たっているのかもだけど、10年以上前のLeica M9のプロファイルを正しく当てているのかはよくわからない。
Capture Oneの方がいい点・特徴は、
1. 周辺光量補正を上げると、正しく明るくなる。Lightroomの場合は明るくなるのではなく白くなり、使えない。
2. フィルムライクな粒子の種類が複数ある。けど、Lightroomと結果的にはそれほど変わらない。どちらも、粒子はよくない。フィルムのそれとは違う。なんというかグレーノイズを足している感じ。周辺の色は変わらず、ザラザラする。ある意味においてはいいけど、僕はフィルムのノイズが好き。フィルムはカラーノイズというか、茶色にノイズがかかっていると赤とか青とかいろんな色のノイズが乗る。決定的にフィルムとデジタルの違いとはいえ、おそらくなんでもできるデジタルではもっとノイズをフィルムに近づけてほしい。vscoもフィルムのようにはならない。なのでフィルムライクにする時は、一番好きでクオリティーの高いDxOのFilmPackを使う。これは本当にすごい。本当にフィルムのような汚くて美しいノイズがうまく乗る。
3. プリセットが充実している。けど、Lightroom + vscoでいい。
4. カラープロファイルがニュートラルで、たぶん編集しやすい、が好みだと思う。スキントーンが素晴らしいらしいけど、写真を撮ってレタッチャーに頼むワークフローの場合はいいかもしれない。
5. USBケーブルでカメラとMacを繋いでも、認識せずインポートできない。
Lightroom CCの方がいい点・特徴は、
1. UI(ユーザーインターフェース/アプリのデザイン)がミニマルでいい。Lightroom Classic CCのクラウド版で、データはローカルにさえない。
2. iPadでも、iPhoneでも現像できる。指やApple Pencilで感覚的にいじれる。
くらいかな。総合的に、今はLightroomでいい、かも。
Leicaの現像などについては、Ichiroさんのブログがとても参考になります。